「マイノリティー」と「前のめりー」って、似てるなと、ふと心がささやく。
そう、2つの意味で。
1つは響き、そして2つ目は少数派という意味で、ちょっと前のめりーになっているという人も同じく少ないからである。
新宿の地下道、渋谷のスクランブル交差点、京都の河原町、大阪梅田ステイション、あらゆる雑踏の中を行き交う人々を、よーく観察してみるといい。立ち姿が若干25度ほど前のめりーになっている人がちょいちょい居るはずだ。猫背とは違うから、よく観察しろよ。決して見間違うな!
そう、それは、この2つの言葉がパンゲアの時代に、世界言語が一つだった頃に作られた事を意味する。
よくよく考えてみれば、おれは今までずっとマジョリティーだった気がして来た。
どこか一歩引いて来た。
汗をかく事をさけ、世の中を斜めから見ていた。
前のめりーになって、真っ向勝負する人達に対してうらやましさを感じつつも、そうなれない自分に苛立ちを感じていたんだ。
おれはコレから少し前傾の姿勢で土を、コンクリを、草を、地球を踏みしめたい。
そして抱きしめたい。
這いつくばって、ほおずりをしたい。
そして噛み締めたい。
そしてもみ込みたい。
そして詰め込みたい。
大きなクッションに、詰め込みたい。
豆を!
そしてその結果、顔面から血を流し、公園のベンチで休んでいると、野良犬に怒られた。
若いヤンキーから石を投げられた。
あげくの果てには、ぬるぬるのボディービルダーに、ぞうきん絞りの要領で、全身をツイストされた。
体中の水分のほとんどが搾り取られたため、元の形に戻るまで、しばらく時間がかかった。
それでもおれは、前のめりーをあきらめないつもりだ。
最近は、自ら前のめりーになる事がだるいので、ハイヒールを愛用している。 
コレを履けば、自然と前傾姿勢が保てるからだ。

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2 Replies to “ローラシアとゴンドワナ”

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